金継ぎ 一二八
昔ながらの生漆でひっそりちまちまとお直ししています。
お問い合わせはFaceBookかインスタグラム、
X(旧Twitter)のDMからお願いいたします。
欠け、ヒビ、割れ
サラサラの粉末でない限り、また形を整えることができます。
①お写真でお見積り
定規、メジャー、方眼紙など、大きさのわかるものと並べたお写真をメールでお送りください。破片の分割数、わかる範囲でヒビの数も明記くださると助かります。おおよそのお見積りをお知らせいたします。
②しっかり梱包して発送
おおよそのお見積りで問題なければ、破片もひとつずつ不要な紙にくるんでお送りください。配送中に更に壊れてしまわないようお願いいたします。この時点で仕上げイメージがございましたらお知らせください。恐れ入りますが、送料はお客様負担になります。
③状態を確認して再度お見積り
到着したものの破損具合を計って、仕上げのイメージについてこちらからご提案する場合もございます。メールにて最終的な仕上がりイメージのすり合わせをさせていただき、正式なお見積りをお出しします。
④お支払い
お見積りにご納得いただけましたら、お振込みをお願いいたします。決して手軽な額にはならないので、修繕をやめて返送する決断もありです。その場合は申し訳ありませんが、着払いにて返送させていただきます。
⑤修繕開始
お振込み確認後に修繕を開始します。1か月~3か月、ガラスだともっとお時間かかるかもしれません。お急ぎの方には、簡易金継ぎや合成うるしをお使いの修繕屋さんをお探し下さるようお願いいたします。
⑥同素材、複数点で割引あります
飲食店様のお猪口やお銚子、箸置きやお皿、花瓶など複数点で割引いたします。
破損した姿を、また共に暮らしていく姿に
- 再び形を戻し、使用に耐えるようにするための修繕です。
- 金継ぎ繕いで破損前より資産価値が上がることはありません。
- 資産価値の高い、高級美術品の修復はお引き受けしておりません。
- 傷跡がわからなくなるような復元に近い修復はお引き受けしていません。
ご相談お受けいたします
回答のサンプルです
- ■小さい欠けがあります
- ⇒1センチ以下の小さな欠けは、ひとつの器につき3ヶ所まで、まとめて3300円で修繕可能です。
- ■普段の使用で気になるヒビがあります
- ⇒水漏れしていなくても、使っていくうちにヒビはすすみます。金で仕上げなくても、ヒビの広がりを止める「拭き漆」のみの対応が可能です。見た目は漆色の茶色いヒビになり金継ぎにはなりませんが、これも昔からある修繕の技法です。最低料金でお請けできます。
- ■こまかく割れて分割数が多いです
- ⇒修繕の代金が高くなりますが、見栄えがぐんと上がる可能性が高いです。(金継ぎマニアな方向け)
- ■穴があいてしまいました
- ⇒しっかり埋めて塞げます。仕上げ方法はご相談できます。
- ■欠けて無くなったところがあります
- ⇒埋めたりかたちを戻すことも可能ですが、部位によって欠けの形状を活かした修繕もできます。
- ■カップの取っ手が取れました
- ⇒根元から取れた場合、強度が著しく落ちてしまうので修繕しても取っ手を持ってご使用いただくのは避けてください。取っ手をなくして湯呑みのように仕上げる修繕もできます。途中が折れた場合は布を巻いての修繕になります。
- ■花瓶がヒビ割れたけど内側に手が入りません、直せますか
- ⇒内側は拭き漆というヒビ止め防水処理を行うに留め、金属粉や色漆での仕上げは行いません。外側は通常通りに直せます。
- 花瓶としてもお使いいただけます。※使用方法が条件付きになります。
- ■接着剤を使って自力で直そうとしましたが綺麗に接着できませんでした。直せますか。
- ⇒接着剤をこちらではがし、綺麗な仕上げが可能です。はがすと破損が生じそうな繊細な部位の場合は無理にはがさず、生じた段差を綺麗な手触りに直すことが可能です。
- ■大きいヒビが入っています、割ったほうがいいですか
- ⇒ヒビが入ったことで、手でも割れそうに動くようなら割っていただいて構いません。しっかり接着できるため、丈夫に仕上がります。
- ただし、修繕代は修繕の範囲が大きくなるので高くなってしまいます。
- ■安くできませんか
- ⇒お任せ仕上げでご依頼いただけますと、金仕上げより安く仕上げられます。銀粉、錫粉と色漆を含む仕上げがあり、どの仕上げになるかは職人お任せとなります。工程は減らないので、納期が早くなることはありません。
- また、複数点を一度にご依頼いただきますと、複数点割引がございます。
- これは職人が同工程で一度に修繕をすすめられるため、工程ごとの作業と材料を効率的に活かし無駄が生じないためです。
- ■食器ではない飾るための置物で、早く安く仕上げられませんか
- ⇒本漆での接着はせず、合成漆や合成接着剤などで接着し、亀裂を綺麗な金継ぎ仕上げにすることは可能です。ただし現在弊社では請けておりませんので、そういうお直しが得意な方をお探しください。
- ■修繕代の目安はどれくらいですか
- 破損の状態次第ですが、歯の治療で例えると銀歯~セラミックくらいの価格帯です。
- 高額ですが、一生使える修繕になります。
- 「1センチ以下の小さい欠け3ヶ所まで、仕上げお任せ3300円」は対象の破損具合ならお得です。ご利用ください。
金継ぎお直しで生じるかもしれないリスク
【思ったより太い線で修繕される】
⇒割れた状態、破片の重量によりますが、漆接着の漆の厚みでズレの段差は生じます。生じた段差をなるべく感じさせない、手触りで段差を認識しないように修繕した結果、太い金継ぎ線になることがあります。
絵が描かれたものなど、修繕の線の主張がノイズになるお品物の場合は特に気を付けて作業いたします。
段差を修繕の味、景色とみなして気にしない場合はお知らせくださると納期が早まるかもしれません。
【金継ぎ線の周囲に茶色や黒色のシミ、汚れがある】
⇒修繕の工程で出る研ぎ汁が沁み込みやすいお品物があります。マスキングして作業し気を付けていますが、かたちが戻る代わりに修繕の跡が残ってしまう磁器、陶器があります。
以下のものはそういった、跡が残りやすいものになります。
”手触りがつるつるではなく、少しサラサラ、ザラザラとしている”
”釉薬がかかっていない素焼き、素焼きの部分(裏面の高台に多いです)”
【修繕した線の周りにこまかい傷がある】
⇒ガラスっぽい釉薬、ガラスにおいて修繕の磨き工程で使う研磨剤で、修繕箇所の周囲が一緒に研磨され曇ってしまうことがあります。なるべく気を付けて作業いたしますが、かたちが戻る代わりに修繕の跡が残ってしまうケースです。
ガラスも繕えます
うす~いガラス製品はお断りしています。
ガラス用透明漆を使います
- ガラス用透明漆が乾くのに通常より長く時間がかかります。
- 欠け、欠損部分はガラス素材で埋めないので透けなくなります。
- サンドブラスト、金彩のあるガラス製品は工程が増える為、追加料金が発生する場合があります。
陶器、磁器、ガラス修繕後のお取り扱い方法
- 修繕完了日から最低ひと月は、漆がまだ強固になっていないため、修繕箇所に負荷をかけないようお願いいたします。
- 修繕後の強度が修繕前の強度を越えることはありません。丁寧に扱っていただき、長く愛でてください。
- 食洗器、電子レンジ、オーブンは使わないようにしてください。
- 85度以上の熱いものを注がないでください。
- 長時間の漬け置き、水に浸しっぱなしにしないでください。
- 土鍋の蓋など、長時間高温で蒸す状態は避けてください。
- お直しした花瓶や壺を花生けにする場合は、直接水を入れて生けるのではなく、中に生ける用の器を入れ、そのカバーとしてお使いください。
ギャラリー
これまでにお直しした作例です
ぐい吞み
ふちの欠け、銀仕上げ
1センチ以下の小さな欠けは、ひとつの器につき3ヶ所まで3300円、期間の目安は2~3週間です
※仕上げ方法、お任せの場合のみのプランです
ぐい呑み
ふちの欠け、銀仕上げ
1センチ以下の小さな欠けは、ひとつの器につき3ヶ所まで3300円、期間の目安は2~3週間です
※仕上げ方法、お任せの場合のみのプランです
ぐい呑み
ふちの欠け、金仕上げ
1センチ以下の小さな欠けは、ひとつの器につき3ヶ所まで3300円、期間の目安は2~3週間です
※仕上げ方法、お任せの場合のみのプランです
湯呑み
色漆仕上げ
線で仕上がるヒビ、割れ、大きい欠損は修繕の距離を計ってお見積もりします。
おおよそですが1センチ1000円を目安にしてください。
※プラス基本工賃が加わります
漆仕上げの目安は1~2ヶ月です
盃
金仕上げ
線で仕上がるヒビ、割れ、大きい欠損は修繕の距離を計ってお見積もりします。
おおよそですが1センチ1000円を目安にしてください。
※プラス基本工賃が加わります
金属粉仕上げの目安は1~3ヶ月です
追加料金がある例
金彩、釉薬のないザラザラの部分、ガラスは修繕の工程で、やすりがけの傷や漆の染みから保護しながら作業いたします。
保護の工程が加わるので、修繕箇所が上記の範囲に及ぶ場合は追加料金をお願いすることになります。
木の枝、草の根、雷、河川のように
器に加わった痕跡を繋ぎ留めます
金継ぎ師 今井
合同会社一二八 代表社員